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ここは、とある中野の屋根裏のような焼き鳥やさん。そこに、広野さんを呼び出して、
盃をかわしかわし、お話を伺った。 しゃれッ気たっぷりの広野さん節をどうか見逃さぬ様。
■山田広野さんに56の質問■
■出会いは、ドサイケなちらしを持つ魔子
問1 そういえば、広野さんと私たちが出逢ったきっかけってなんでしたっけ?
答 あれじゃないですか、魔子さんが渚さんととても仲良くて、イベントのお手伝いなどをしていて、
僕も渚さんとよくイベントでてたんですよ。
それで、魔子さんがある日、「あたしこういうのやってるのョ〜」(ちらしをちらちら)
「こんな普段おとなしめの魔子さんがこんなドサイケなことを!!」と驚きましたよ。
問2 それで、初めて私たちが出演させてもらった、広野さんの活弁映画に至るんでしたね。
あの時、主役が、ものすごい強烈な世界的オペラ歌手の「ロベルト杉浦さん」という方で、
初めての映画体験だったし、出てる人は強烈だし、もう吃驚仰天続きでしたよ。
やっぱり映画監督って変な人多いのね〜って、思いました。
答 ヒャハハハー!あの時、出演者が前日にも決まってなかったんで、偶然ハイヂさんと沢田王子のバーで会って、
「魔子さんのやってるグループの人だ!シメシメ!」って感じでしたよ。
問3 嬉しかったですよ。声かけて頂いて、やっぱり外にでたらいいことあるんだなーって!
初めての役が、梟とズべ公役っていうのも、いい思い出だなー。
答 いやあ、ほんとあの時は助かりましたよ。ヒャッヒャッヒャッヒャッ!
(以下たびたび、広野さんの愉快な笑いが入りますが省略します。読む時は、あの広野さんの笑い声を想像しながら、
また御存知ないあなたさまは心中で素敵な笑いを想像しお楽しみください。)
■うまいんだから、広野さん
問4 ところで、活弁を知らない人に、広野さんが思う活弁の魅力ってなんですか?
答 映画の形態として、普通スクリーンとお客さんが向かい合ってるだけでなく、そこに生で加わる要素があると、ライヴ感
がでるんですよね。なので、活弁によって映画事体にもライヴ感がでて、ニュアンスを変えるとかアドリブもできるところが
魅力なんじゃないかと思うんですよね。
問5 なるほど〜!確かにそうですね!そうだわ!あと、広野さんの七色マジカルボイス!
それがまた広野さんの活弁の魅力ですよね。世界で一つの声なのに、すごく安心する声!
答 いえいえ、「壊れたラヂヲ」って言われますよ。
問6 昨年『サバイバルビーチ』や『バサラ人間』という広野さんにとって、
初トーキー映画を撮られましたね。
約3年前コケット画報のインタヴュの時に、『よく人に、活弁は映画監督になるためのステップですか?と
聞かれるけれど、ステップではない』と話してましたが、トーキーを撮られた今もあの時の気持ちと変わりないですか。
答 変わりないですよー!3年経っても変わってないですよ。やり始めた時から何も変わってないです。
活弁撮ってるのも、映画監督と思ってますから。どちらも面白いです。撮る側としては、どちらも
何も変わりはないですね。
問7 デリシャスウィートスも出演させていただきました『バサラ人間』の中で、印象的なシーンなどありましたか。
答 やっぱりデリシャのシーンが一番良く撮れました!
問8 またまた〜ッ!うまいんですから!
答 いえ、本当に印象的でしたよ。面白く撮れました。映画の中でも衣装がデリシャの衣装だったり
するわけですよ。なので、目に見える要素が映画にとって大きいので、
そういう映画全体のイメーヂに影響を与えていると言っても間違いないですね。
問9 光栄でございます。
広野さんの監督姿も、ほんとに格好良かったですよ。
「ハイ、カーット!123!ハイ、カーット!」って。
答 ヒャハハハ、かけ声だけじゃないですか。出てる人の方がよっぽど格好いいですよ。
こっちは、碌に家にも帰らずにホームレス状態でしたから、格好の悪さは極地をいってますけどね。
問10 そこも含めて格好いいんですよ!監督なんだなーと改めて思いました。
答 うれしいです。
問11 偉大です!存在が!
答 それ、言い過ぎですよ!
問12 ほんとだ、言い過ぎた!フフフフフー!
■あなたの街にも広野さんがアラワル!
問13 ところで、『バサラ人間』の上映は決まってますか。
答 これから決めていくのですが、来年くらいから、全国でやっていくことは間違いないです。
問14 そしたら、全国で広野さんに会えるかも知れないんですね。
あなたの街にも広野さんが現れるかも!
答 『バサラ人間』の上映もそうですけど、当然、僕が行くとなったら活弁映画の上映もありますので、
両方楽しめるような感じで、全国至る所へ巡業して行きたいと思います。
今まで行った事ないところにもしらみつぶしに行きます!
問15 行った事ないところはどこですか。
答 インドですかね。
問16 ◇☆*?!□♀インド??!
答 海外でやったことないです、正直いうと。
問17 海外行った事ないんですか、あら!
答 バリに…行った事になってます。
問18 ◇☆*?!□♀?
答 『俺は団地妻』っていう作品ですけどね、全編バリロケって言ってるんですけど、
絵葉書しか使ってないっていう。でも、嘘じゃないんですよ。
問19 ワー!お茶目さん!
国内ではどこに行った事ないんですか。
答 いっぱいあるんですよ、何だかんだ言って行ってないですねえ。
新しい新作の活弁もいっぱい撮って行くんで、家族連れで観に来て欲しいですね。
ずっと、バサラ人間の編集に追われていたので、つい先日やっと終わって、新しい作品撮りたくて、うずうずしてますよ。
問20 ぜひデリシャスウィートスでも新しい作品を!
答 きっと撮りましょう!
■綱渡りで生きてます
問21 広野さんの作品で、これは得に、傑作だったなという作品はありますか。
答 いっぱいあるんですけどねえ、『コケット大作戦』も傑作だと思いますよ。
問22 マタマタ!いいんですよ、デリシャのことじゃなくっても。
答 あれは、たまたまカメラも良いカメラで撮って。
問23 そうなんだ!
答 そうそう、色味が良く出るんですよ。そしたら、デリシャの皆さんもキラビやかで、
すごく色がとりどりで、あの素敵な面子だったんで、よくそれをとらえられるいい機会だったなと。
メンバーも面白いんで、紹介していくだけでもカタチになってくんですよ。
前半、後半にわけて上映したんですけど、前半は紹介で終わっちゃいました。
問24 そうでしたっけ!
答 でも成り立つんですよ。
問25 橘の2階で、御寿司の取り合い。楽しかったナー。
答 こちらも楽しかったですよ。タワイもないことでモメルっていう話しでしたね。
問26 いつも思うんですけど、その場の閃きがすごいですよね。火事場の底力っていうんでしょうか、
思いつき(なんでしょうか?)なのに、面白くって成り立ってる!
答 面白くならなかったら、犯罪ですよ。
あんだけ人を呼んでおいて、物にならなかったら、終わりですよ。
綱渡りで生きてきてるんですけどね、いつもそうですよ。
問27 広野さんの頭の中はどうなってんのかしら!
答 つるんつるんのカッパの脳みそですよ、皺の1つもないみたいな!
問28 広野さんの作品で、『僕は大統領』好きです。
答 『僕の大統領』ですね。僕の大統領は、実は3部作あるんですよ。
問29 広野さんの作品の中で、初めて観た作品なんですけど、度胆抜かれました!
とにかく、広野さんの存在が面白いんですね。
■白いところが…
問30 御自分の映画以外で好きな映画は何ですか。
答 石井輝男監督、神代辰巳監督、若松孝二監督、日活ロマンポルノ全般ですね。
それから、若尾文子の出てる作品全部
問31 若尾文子さんが好きなんですね。どんなところが好きなんですか。
答 白いところが…
問32 広野さんに勧められた、神代辰巳の「恋人たちは濡れた」観ました!
すごい良かったです。広野さんに、みかんを投げるシーンが面白いって聞いてたんで、
逃しませんでした。でも聞いてなかったら、見逃したかな。
答 そういうところ流しちゃだめなんですよ。
なんであそこで、みかん!首吊りのところも物凄いシーンですよ。あれ、ほんとにすごいよ。
■テレビブロスで連載中!
問33 そうですね!良かったです。
そうそう、広野さん、テレビブロスで映画解説の連載もやってますよね。
答 はい、やってます。
問34 たまに見てます。
答 たまにでいいんで、見て下さい。
-二人で大笑い-
問35 広野さんのモットーは。
答 いやー、特にないですけどね。やりたいことをやるだけですよ。
自然体ですね。思い付いた事をやるだけです。
問36 自然体ってananみたいですね。
答 体位じゃないですよ。
■頭の中のものは、形にする。尽きる事なき溢れる!
問38 新しい作品は、もう案があるんですか
答 たくさんありますねえ
やっぱり出ては消えてっちゃったりするんで、面白いと思ったものを形にしないといけないと思うんですね。
だから、生まれないでそのまま消えてっちゃうのが一番寂しいですね。
なので、どんどんどんどん撮っていきたいナーと思ってます。
生きてる限りは、尽きることないでしょうね、これは。日々そんなことばかり考えてるわけですよ。
■広野さんもっと知りたい!
問39 焼き芋は好きですか。
答 そんなに食べないですけど、好きですよ。
小さいころに焼き芋を作ろうと思って、たき火の中にお芋突っ込んだら、こんがり焼けて
美味しいだろうなーと思って、かぶりついたら生だったという思い出があります。
あの時の悔しい想いがねえ、一生残るんでしょうねえ。
問40 みんなで作ったの。
答 自分の為だけに大きいの作ったんですよ。ガブッてかじったら生だった。
その時、「ナマだーッ!」って言いました。
問41 ワハハハハー!!面白い!生だー!って言ったんですネ!
ところで、3年前くらいのコケット画報で「ババロアが好き」と言ってましたけど、
今も、ババロアですか?
答 ババロアって食べたくても今すぐ手には入らないでしょ。
あの時、ハイヂさんが「ババロア作って差し上げますよ」って言って、いまだに貰ってないんで、
それによって、僕の飢餓感が高まって、今、一番好きな食べ物です。
問42 今度こそ!作ります。ほんとに子供の頃よく作ったんですよ。
映画以外に好きなことって何ですか。
答 お酒も好きです。その昔呑んだキリンの赤ラベルのビールがとっても美味しくて、その後、ドライブームになって、
ラガーに変わって、叉最近クラシックラガーがでたんですけど、それが昔僕が呑んでたビールです。
■単発質問群!
問43 好きな唄は。
答 荒木一郎の愛しのマックス
問44 理由は。
答 曲が単純に良いからです。
問45 好きな色
答 緑
問46 好きな場所
答 新宿
問47 好きなタイプ
答 若尾文子
問48 じゃあ、この際、連想ゲームにします!
夏と言えば、
答 辛いですねえ…黒んぼ競争
問49 女と言えば
答 若尾文子
問50 男と言えば
答 アーネスト・ボーグナインじゃないですか
■広野さんの原点
問51 中野と言えば
答 今はなき、中野武蔵野ホール
僕の単独、山田広野の上映の形として初めて討った興行で、映画館デヴューの場所ですね。
レイトショーで一週間やったんです。2001年の春です。
問52 それが、広野さんの監督デヴューですか。
答 それまでは、色んな映画監督と一緒にグループで上映したりとかしてましたけど、
自分の名で打ち出した興行は初めてで、そういう意味ではデヴューした場所ですね。
問53 思い出の場所ですね。
答 その年の末に、テアトルでやって。次の年の末くらいに潰れちゃって、、、
問54 すごくいい雰囲気の映画観でしたよね。通ったことあったけど、入った事はなくて。
今は、味も素っ気もない、にっくきパチンコ屋になっちゃいましたね。
答 あそこが、引っ張ったんですよ、あそこから自主映画の監督がプロになっていったわけだし、
僕みたいな活弁映画の人間でさえ、一週間やろうって、冒険的な事をしようと。
事故があったり、熱でたり何かあって休んだら成り立たないのに、あそこはやったんですよ。音楽みたいに映画はライヴじゃ
ないから、僕みたいなのがやるのは、難しかったんです。でも、ライヴの形でやるっていうのが面白い!って言って、
やってくれた所なんですよ。
問55 そうだったんですか。テアトルでよくやってらっしゃるからそこが最初なのかと思ってました。
答 その時、テアトルの人が観て、「ウーッ!悔しいな、うちがそういうのやりたかったのにー!」って
言われて、そういう人にひっぱられるんです。
劇場に面白い人が居ると、そこに引っ張られる。作り手側もそこで引っ張られて、育っていくというのも
あるんで、絶対に映画館、劇場と言うものは一緒にこれからもやっていきたいですね。
そういう意味でも。
問56 そうだったんですね!すごくいい話しを聞かせて頂き、ありがとうございます!
これからも末永くおつき合いお願いします
答 こちらこそ!世間に対してまるで、いたずらをしているようだ!なんて面白い人なんでしょう。
お話を聞いて、増々広野さんの人柄に惹かれるのでした。
広野さんのこれからの活躍に目がウロコです!
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